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顎関節症

Temporomandibular Disorder

Temporomandibular Disorder

顎関節症

「顎が痛い」「口が開きづらい」「顎の付近から音が鳴る」などの症状が気になる方は、顎関節症の可能性があります。
しかし、「顎関節症では?」と思っても、治療を受けるべきなのか、どの診療科を受診すればいいのか、迷っている人が多いのではないでしょうか。

顎関節症の治療とは

顎関節症の診断にあたっては、レントゲン撮影のほか、顎の動きや音、痛みの部位、口を開けられる大きさなどを調べ、顎関節症と判断されたときは、タイプの確定や原因の特定などを行います。

生活習慣の改善を図る

顎関節症

顎関節症は、顎や歯に悪影響を及ぼす癖や習慣を改善することでよくなることがあります。

このため、治療ではまず、顎に負担をかけるような癖や習慣を直すための指導を行います。 特に問題となるのは、歯を食いしばったり、歯と歯を常に噛み合わせたりするような癖です。必要以上に歯に力を入れると、顎関節や筋肉に負担がかかるうえ、血流も悪くなり、顎関節に問題が生じやすくなります。

顎関節の位置を整える

関節円板が引っかかって口が開きづらくなっているタイプの顎関節症では、適切な力を加えて引っかかっている部分を正常に戻せる場合があります。また、顎が外れて元に戻らなくなった場合は、下顎を押し込むなど適切な力を加えて元に戻します。

顎のストレッチ

顎のストレッチ運動が有効なこともあります。ストレッチをすることで、顎の関節の靭帯を伸ばして関節を動きやすくします。また、関節と筋肉の血流をよくして、関節腔内の潤滑成分の分泌を促し、関節をスムーズに動きやすくします。

マウスピースによる治療

顎関節症

寝ている間の歯ぎしりや食いしばりによって、顎関節症が悪化している場合は、歯ぎしりを防止するためのマウスピースを作成し、就寝時に装着していただきます。

マウスピースを装着すると、次のような効果が期待できます。

  • 歯ぎしりや食いしばりの力を抑える
  • 顎関節にかかる力を軽減する
  • 必要以上にかかる強い力から歯を守る

マウスピースはよく知られた治療法ですが、必ずしも効果があるとは限りません。劇的に症状が改善する方がいる一方で、ほとんど効果のない方もいます。

顎関節症の治療には健康保険が適用されるので、マウスピースの作製費用は3割負担で5,000円程度になります。

薬による治療

痛みが強い場合や、関節組織の損傷により炎症が起こっている場合は、鎮痛消炎薬によって痛みを抑えます。関節周辺の筋肉がこわばって痛みが強い場合は、筋弛緩薬を処方することもあります。

痛みを抑えながら、根本的な治療を進めます。

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